ロードバイクビンディングシューズメーカ一覧とオススメのモデル
- 2021.07.04
- ロードバイクの勉強
- ビンディングシューズ, ロードバイク
以前記事を書いたヘルメット同様、世界中のビンディングシューズ製造会社の一覧と、オススメのモデルをご紹介。
ビンディングシューズの選び方、評価点については下記記事にてまとめさせて頂きましたので、そちらをご一読下さい。
また、今回はメンズSPD-SLのみ詳細をPick upさせて頂きます。
それなりにラインナップの存在するメーカーについては、4万円~のハイエンドと筆者が1,2足目におすすめになりそうな2-3万円代のミドルグレードを紹介します。
Afton
主にオフロード用SPDシューズメインのアメリカメーカ。詳細不明。
Bont
Bontは、フルカスタムやセミカスタムを行うシューズメーカ。勿論、通常販売用のモデルも生産販売しています。
セミカスタムは、足の幅を広くしたり、アジアンフィットにするといった部分のカスタマイズ。
フルカスタムは足の形を粘土のような型枠にとり、本社工場へ贈り製造してもらうもの。
その為金額は\100,000-強と凄い値段になりますが、足の形状が何をはいても合わない or プロユースであれば試す価値はあるかもしれません。
北京五輪でこの企業の靴を履いた選手たちが計8個の金メダルをとったり、Le colで有名なウィギニング卿がこのビンディングシューズ履いていたりしたそうです。
さて、そんなBontの通常販売枠内でのハイエンドは「VAYPOR+ α」です。「VAYPORS」というモデルがミドルとしてあるのですが、そこまでスペック的には大差ないようです。
VAYPOR+ αは幅を4種類(狭め、広め、普通、アジアンフィット)+2種(ダブルワイド/ダブルワイドアジアン)と選べ、また変換シムを用いなくても4穴Speedplayクリートを装着する事ができるオプションもあります
※4穴オプションは納期が1月程度追加
カタログスペックは 230g/\45,000-/何度でも熱成型可能(70℃で20分間)/BOA IP1 ダイヤル2個/安定性とけが防止の為の3.6mmスタックハイト
このサイトを見ている人は大丈夫だと思いますが、カンガルーレザーを使用しているためカルフォニアには輸送できないそうで。
インプレを見ていると全体的に布面はソフトでアッパーが柔らかいそうですが、下は木靴とか言われるくらい硬いようです。
Bontrager
さて、こちらはフレームメーカの大御所TREK社のアイテム類を販売しているボントレガー。
ヘルメットでも紹介した通り、アクセサリー類は超力を入れています。
そんなBontragerからはハイエンド「Bontrager XXX」と「Bontrager Velocis」を紹介。
XXXはBontrager社のハイエンド製品に配置される名称で、同社の技術の粋を結集した製品になっている。
謳い文句はどの企業も似たり寄ったりの高剛性/軽量/通気性よしですが、気になるのが左右非対称のBOA-靴紐周りのフィッティングシステム。左右に偏っているんですよね。
確かにアッパーは足の甲で止めるよりも両サイドよりにした方がよりフィットするような気もします。
カタログスペックは\40,700-(下記画像は特別モデルの為5万円超え)/261g/BOA IP1 ダイヤル2個搭載
お次はBontrager Velocis。BOA IP1 1個搭載、ベルクロ1で同社におけるハイパフォーマンスシリーズの入り口。ただ特筆する点もなさそうに思えるため、\25,190-なのでこれだったら後述するSHIMANO RC7のほうがよいかもしれません。
一応、同社製品は使う事でよりBontragerのフィッティングサービスを十全に受けることができます。
Cube
ドイツのバイエルン州に拠点を構えるロードバイクメーカー。第二のCANYONか?と言われている新進気鋭の企業です。設立は1993年。
ヘルメットメーカ一覧でも紹介した事があります。
ご紹介するのはRDC:62 SLT 。
カタログスペックは284g/\20,000-/CUBEオリジナルのツイストロックディスク(ダイヤル)
かかとがズレないように、滑り止めがついているのと、ソールヒール部の形状がちょっと変わってる所以外は特筆事項なし。
というかSLTのロゴがだっせえ・・・。よくよく思い出すと、ヘルメットの時もSLTロゴだっせえって言ってましたわ・・・。
CRONO
1970年代創業のイタリアメーカ。40年近く、他社製品のOEM生産を続けていたが、2013年頃から自社製品を開発。
モデルは3種類しかないものの、どれも3万円以上の金額帯のハイレベルラインナップ。
今回紹介するのはハイエンドのCRONO CR1 CARBON
特記事項は、足首側のBOAクロージャーがワイヤーを二か所に引っ掛けている所。これで足によりフィットするクロージャーシステムを展開。
カタログスペックは BOA IP1 ダイヤル2個搭載/アーチを支える専用インソール/フルカーボンソール/足幅広め/\48,180-/273g
Exustar
25年の歴史を持つ台湾の自転車ビンディングシステムブランド。ただ、他の情報が全然ない。代理店もよくわからない国にばっかりあるので大きい企業とは戦わない方針なんでしょうか。
ハイエンドモデルはE-SR2911。デザインは超かっこいい。カーボンソール/BOAのようなダイヤル2システム/アッパーがニット。270g
その他不明。
Five Ten
adidasのサブブランドで、ヨガや水泳、ランニングまでのスポーツ特化のシューズブランド。残念ながら、SPD-SLはラインナップにありませんが、SPDモデルはそれなりに取り揃えがあります。
FIVE TEN KESTREL PRO BOA SHOESがハイエンドモデル。\20,000-
Fizik
ロードバイクのサドルで有名なFizik。名前を聞いたことはあると思います。
Fizikはビンディングシューズを用途向けにカテゴライズしていて、ロードバイク向けはロードレース向けのシューズ「VENTO」とエンデュランスモデルの「TEMPO」。
TEMPOは適度に硬いソール、BOAダイヤル1つと初めて使うにはもってこいのカテゴリです。
オススメはどちらもVENTOからハイエンドの「VENTO STABILITA CARBON」とミドルグレードの「R1B INFINITO 」
ハイエンドの「VENTO STABILITA CARBON」は独自の締め付けベルトが足裏側-アッパーを合わせて締め付ける構造で、特殊インソールと併せて足のアーチをサポートします。
カタログスペックは\52,800-/227g/Li2 BOA 2個搭載。クリートポジションはやや後ろに設定されている。
ミドルグレードの「R1B INFINITO KNIT」は現在のラインナップではミドルグレードなものの、チームモビスターモデルがあったり、過去にゲラント・トーマス選手が着用していたモデルです。
名前の通り、ニット素材により通気性抜群。また、一流レーサーが使っているだけあって、剛性やフィット感も十二分。
カタログスペックは255g/\36,080-で、BOA IP1-B 2個搭載。4色展開で、その色味もセンス◎
但し、こちらのモデルは現在カワシマサイクルやWiggleの在庫にあるものの過去リリースしたもので、最新モデルは「VENTO INFINITO KNIT CARBON2」となっています(\47,300-)
こちらのモデルは、足の甲を閉めるクロージャーが少し特殊で、より極上のフィット感を出すそうです。また、重量も225gと軽量化。
FLR
イスラエル発のビンディングシューズメーカ。日本ではライトウェイプロダクションが代理店。
ハイエンドモデルはF-XX-Ⅱ。血流を良好にするフィッティング、エアロダイナミクスと通気性を意識した形状およびベンチレーション(よくみると結構がっつりとベンチレーションを確保している)
カタログスペックはA-TOPダイヤル2個搭載/高剛性カーボンソール/\25,000-
確かに他社シューズよりシルエットはすっきりというかスマートな流線形している気もする・・・。
Gearne
ガエルネは1962年創立のイタリアビンディングシューズメーカ。プロも使用しているメーカです。
ハイエンドモデルは「カーボンG_スティロ」でミドルグレードは「G トルネード」
スティロはBOA Li2 ダイヤル2個搭載/\59,400-/283g/ハイテククッションタン、滑り止め内蔵。ヒールカップも補強されている。
余談ですが、緑のBOAダイヤルがついているモデルは限定品。かっこいいね。
ミドルグレードの「トルネード」はカーボンソールモデルと通常モデルがある。カードンソールモデルはヒールカップをカーボンで補強している。
カタログスペックは273gと最上位モデルより軽量/BOA L6ダイヤル 1個搭載/カーボンモデルは\33,000-
Giant
フレームでは超有名な台湾企業メーカ。今回紹介するのは同社の技術の粋を集めたフラグシップモデル「SUPER PRO HV」
搭載されているMotion Efficiency Systeme、通称MESは出力を最大限にかつ膝に対するダメージを最小限に抑えるモーメントのかかり方を実現します。
MESは、土踏まずの部分から締め上げるフィッティング機能を有し、更にソールはかかと部が前足部と少し違う挙動(ねじり回転の余幅がある)をすることで、ライダーの膝を守ります。
足裏面が前と後ろで違う挙動というのは面白い思想ですよね、一番膝にやさしそうです。
カタログスペック \36,300-/265g/高さ調整可能なインソールによりアーチをサポート/クリートのボルトスロットは前後移動可能、最近流行りのカカトより調整も可能
Giro
ヘルメットでもビンディングシューズでも有名なGiro。特に、同社はBOAを代表するダイヤル式ではなくシューレース(紐)モデルが有名です。また、ちょっと幅狭め。
オススメのハイエンドモデルはBOAダイヤル搭載の「IMPERIAL」。ミドルグレードは代表的な紐モデルの「EMPIRE E70 KNIT」
IMPERIALは幅狭めなGiroの中では日本人にも合う幅広目なモデルとなっています。また、同社の中ではBOAフィッティングシステムを使ってハイエンドを作る挑戦的なプロダクトだったようで。
カタログスペック 215gと非常に軽量で選べるアーチサポートインソール付き/\54,700-/BOA IP1 ダイヤル2個搭載/アッパーに超軽量メッシュ
ミドルグレードのEMPIRE E70 KNITは名前の通り、ニット素材で通気性抜群。従来のシューレースモデルにより、より自然な形でフィットします。
カタログスペックは\32,780-/250g/混合カーボンソール/撥水性と掃除が容易なアッパー
Lake
Lakeではソールを熱成型できるモデルばかり。ともかくモデルと色が多い印象です。
ハイエンドモデルは「CX402」でミドルグレードは「CX237」
ハイエンド「CX402」はソールとヒールが一体型になっており、熱成型によりカーボンヒールを自分の足にあった形にできます。
また、同社のアウトソール+少したわむ中空ソールの2層式により、剛性を確保しつつ、過剰な硬さによるダメージを防ぎます。
アッパーはカンガルー革、BOAの新型クロージャー、アウトラストと呼ばれるマイクロカプセルが靴内部を一定の温度に保つ技術をふんだんに盛り込んでいる技術の集大成シューズ。
カタログスペック \66,000-/メンズorウィメンズ選択可/左右別サイズ指定オプション/Speedplayオプション/BOA L6 2個搭載
ミドルグレードのCX237は、しなりのあるコンペティションカーボンソールで初心者からプロライダーまで使いこなせる100%カーボンソール。
牛革の高級感、おしゃんなデザインは所有欲をそそります。革素材といっても、通気性も良いようです。
カタログスペック \44,000-/BOA IPS1 2個付き
フルカーボンソールだけあって、初心者向けかは少し疑問ですが、いいものを長年使いたい場合は選択肢にはいるでしょう。
LINTAMAN
元プロロードレーサーが立ち上げたブランド。もうびっくりするくらい「フィット感」に比重を寄せています。
そんなLINTAMANが贈る最高のフィットビンディングシューズは「アジャストプロプラス」。なんと3個もダイヤル付属。
カカトが前後に可動式ヒールカップになっており、動きます。更に、このヒールカップ部は下半分を靴外側に出すことでカカトの当たり具合だけを調整する事も可能。
ダイヤルを付属する事により足が特殊な形状でもうまく締めあげることができる。
配置は右足基準で、①左つま先側 ②右くるぶし側 ③かかと の三か所。
カタログスペックは高剛性カーボンソール/\38,600-/独自のケーブルダイヤル3個搭載/高剛性カーボンソール
ミドルグレードの「アジャストコンポ」はカカトは据え置き、ダイヤルなしになっている。ただ、アジアンフィット気味です。
カタログスペックはSPD & SPD-SL兼用可能なソール。\21,780-
どの靴も合わない、なんて方はリンタマンのシューズを試してみてはいかがでしょうか。
Louis Garneau
ガノーは1983年設立のカナダ企業。この会社の見どころは特許技術で2017年にヨーロッパで技術賞も受賞した「X-Comfort Zone」という技術。
これは、ペダルを踏みこむ際に足の小指付近が広がり、足に負担をかけないような設計になっています。
ハイエンドモデルは「コース エアライト Ⅱ」
カタログスペック 235g/\35,200-/BOA IP1 ダイヤル2個搭載/足の土踏まずアーチを補強する調整可能なインソール
ペダリングを均一にするには、足への負担を均一にしたい。という要望があればオススメの一足。
ミドルグレードの「カーボン LS100 Ⅲ」は同様の技術が使用されており、上位モデルに比べるとかかと部が少し柔い素材
カタログスペックはBOA IP1 ダイヤルが1つ/\20,350-
同社の技術をまずは試してみたい場合におすすめです。
Mavic
ホイールメーカで有名なMAVIC。
以前、ヘルメットについてでもご紹介しましたが、MAVICはそこそこホイール以外も製造しております。
ホイールでも使用されているコスミックの名称がビンディングシューズにも使用されています。
注目はハイエンドの「コスミック アルチメイト」とミドルグレードの「コスミック エリート SL」です。
コスミック アルチメイトは3色展開、メインはコーポレートカラーの黄色。
カタログスペック 200g/BOA IP1 ダイヤル2個搭載/\50,000-/スタックハイト6.5mm
ケプラー混合の特許素材で作ったアッパーや専用インソールはより快適性や足の安定性を向上させ、パワー伝達力・フットサポート・調整幅の3要素を満足させるものを製造。
主にワールドツアーで戦う選手の為に開発されたモデル。
コスミック エリートSLは白黒二色展開。カタログスペックは230g/\25,000-/BOA1ベルクロ1の構成。
アルプスの地形にインスパイアされ、主に山岳向けモデルとして開発され、高剛性で軽量、特に通気性を意識したモデルになっています。インソールも、振動吸収性が良いみたいです。
余談ですがもう一つ面白い製品があって、「クラシックレザー」というモデルです。SPDかと思いきやSPD-SL対応の革ビンディングシューズ。
通勤時のスーツに似合いそうですよね。メンテナンスクソ面倒そうだけど。
立ち位置的には、MAVICの長い歴史を賞するモデルだそうで。お値段¥45,000-
Northwave
Northwaveは1980年代イタリアで創業された企業で、2019年からUCIプロチームのアスタナと契約しており、信頼性のおけるメーカーです。
製品特筆事項は、BOAではなく特許技術の0.7mmずつ調整できるダイヤル。また、SpeedPlayクリートを装着する際のスタックハイトを2.5mm縮小できるアダプターを搭載できるようです。 ※現在のWahoo版Speedplayに対応しているかどうかはお問合せ下さい
同社のハイエンドは「EXTREME PRO」でミドルグレード(とはいっても同社のラインナップでは最安値)が「MISTRAL PLUS」
EXTREME PROは文字通りプロユース用です。このモデルは土踏まずをサポートする特許技術が使用されており、数百のプロライダーから集めたデータをもとに足のアーチに沿うように設計されているそう。\52,580-。デザインは凄くよい。
ミドルグレードのMISTRAL PLUSは上位モデルに比べてソールの剛性は落ちるもの、\29,500-と比較的入手しやすい価格とダイヤル2システム。SpeedPlayユーザーが試すのにはちょうどいいかもしれません。このモデルも他の上位モデルも、何故か穴が一つ多い気がするのですが理由はわからず・・・。
余談ですが、一番びっくりしたのは珍しく日本代理店がまともで情報をきちんと整理して掲載しており、カタログも全部日本語翻訳されていました。ほんとびっくり。
こういう企業ばっかりだと安心して購入できるんですけどね・・・。
Oneal
アメリカのMTB用ビンディングシューズメーカ。大本はモトクロス用のシューズを開発している企業で、50年企業のようです。
詳細略。
Pearl Izumi
ジャパニーズサイクルウェアブランドの大御所。というか初心者御用達メーカ。
ハイエンドモデルは「PRO ROAD V5」、ミドルグレードは「ATTAK ROAD」
PRO ROAD V5はパールイズミにしては攻めた金額でなんと\50,000-。BOA IP1 ダイヤル2個搭載
特筆すべきは、アッパー部がフルニット、ソールは踏み面にカーボンを集中させベンチレーションホールを大きくとることによる換気性能の向上。いやでかすぎんだろ、という感じですが海外レビューサイトでは上々の評価。
余談ですが、あまりに掲載されている製品画像の画質が悪すぎて、ホイールオーバーで拡大すると更に悪くなるのが笑いました。衛星写真じゃん。
ATTAK ROADの特記事項はSPD及びSPD-SLどちらにも対応できるソールホール。BOAは1つで、ハイエンドモデルと比べると理解できるベンチレーションホール。
また、SPD用も兼用できるということで少し歩きやすいようです。踏み面のみカーボン使用。SPDかSPD-SLかで悩んでる人が買うにはちょうどいいかもしれませんね。
Rapha
サイクルウェア、ギアといったら超有名企業のRapha。彼らも当然のようにビンディングシューズを取り扱っています。シューズラインナップはSPD-SL2種類、PSD2種類と少な目です。
ハイエンドは「プロチーム」でもう一つは「クラシック」
プロチームはアッパーに撥水性素材が配置され、3D織物技術なるものが使われているそうでやわらかく通気性も良好。
ソールも高剛性で全体的なフィットも良好。
カタログスペックは250g/\44,000-/BOA 2ダイヤル
まあRaphaって感じで、質実剛健ですね。
Serfas
アメリカで創業20年の企業。リアライトやタイヤ等小物を網羅的に作っているベンチャー企業です。
シューズはMTBメインのようですが、ロードバイク用もあります。
SMR-501というモデルが該当品で、ウィメンズモデルもあり。つま先側とカカト側にゆとりのある設計で、バックルとベルクロで占める形。1.2万円。
SHIMANO
コンポーネントで有名なSHIMANOですが、ビンディングシューズの中では販路が影響してなのか、とっつきやすいのか、最も有名です。
特にRC7 orRC9は日本企業にしては珍しくデザインもよい。アジアンフィットだとか気にせず、試着できる所が多いのも利点。靴はホントに試し履きしたほうがいいです。
RC9は国内外問わず各レビューサイトでも最高評価を出すモデルで、SHIMANO社のビンディングシューズではハイエンドモデル。
SHIMANOのビンディングシューズは足首側のBOAがベルトの用なものと一体化しており(サラウンドラッピングアッパー)、しっかりと締めることができる印象です。とはいっても、これを柔らかいという方もいるので、タイト目がよければ他社製のほうがいいかも。
加速時のソール部のねじれが起きないようなシステムが搭載されています。また、ソールの形状もRC7と比べるとわかりますが従来のものより曲がり確度が緩めだそうで、これが足によいとのこと。
カタログスペックはハイエンドにつき高剛性/\33,000-/236g/BOA Li2 ダイヤル2個搭載
カーボンソールのビンディングシューズを選ぶならまず一足目に試していただきたいのがRC7。ある意味でミドルグレードの入門編。(コンポ換算でアルテグラの位置)
2万円程度/BOAL6 ダイヤル2個搭載/ソールもRC9とそこまで変わらない高剛性気味/通気性もよく材質も高級感があり間違いのない一品
一点不満があるとしたらインソールが適当なんじゃないかという所。その為自分でインソールを購入するのをオススメします。特に、高剛性だけあって慣れないうちは母指球あたり痛いかもしれません。
Sidi
登山靴を作っていたメーカーですが、70年代からビンディングシューズも作り始めました。今ではビンディングシューズの中では上位に位置する知名度。
Sidiのハイエンドモデルは「SHOT 2」でミドルグレードは「ERGO 5」。
「SHOT 2 」カタログスペックは/高剛性ソール/補強ヒールカップとエネルギーロスを抑える要素/ねじを回すことでかかとの幅を調整できる独自の機構/BOAに代わるこれまた独自のクロージャーが搭載/\48,400-。
クリートの取付穴も前後に調整可能、アッパーとタンはマジックテープで固定調整できる。一つ前のモデルはフルームやエガン・ベルナルも使っていたそうで。急に凄い強い靴に見えてきますよね。どちらかというと上りで輝く靴なんでしょうか。
ERGO5は混合カーボンソールで/クロージャーがダイヤル2個/足の甲側は追加でベルトのようなものがダイヤルクロージャーの反対側に配置されていて、微調整可能です。
\36,300-。ソールが補強されているシューズになっています。上位モデルを試す前の試金石として。
Specialized
フレーム、周辺ギアで凄く有名なスペシャ。毎度技術の粋を凝らした独自の機構をスペシャは提供していますが、ビンディングシューズも同様。今回はハイエンド気味のみ紹介します。
さて、やたらと金額の高い製品が多くラインナップされていますが、軽量重視のハイエンド「S-Works EXOS」、スプリンター向け「S-Works Ares Road Shoes」、ベストセラーの「S-Works 7」がオススメというか、正にフラグシップと言わんモデル。
軽量重視のハイエンド「S-Works EXOS」は150gと超軽量のモデル。履き心地は足袋のようだそうで。クランクを回すとき、回転部外周が軽くなると走り心地も軽快で、快適性もパフォーマンスも向上する、といったコンセプト。BOA IP1 ダイヤル1個搭載。剛性もS-Worksモデルと同様に高剛性。現状、同社最高価格の、\52,800-。
余談ですが、EXOS99というモデルも過去に限定モデルで出ていて、こちらは99gだったそうです。
「S-Works Ares Road Shoes」はスプリンター及び高出力を1Wも無駄にしないという、もののふ用に作られたシューズ。見た目はタンがなく靴下みたいに履く設計が特徴的。
カタログスペックはBOA Li2フィットシステム2個搭載/クリート位置後方に5mm調整可能/靴内での足のねじれをなくし、膝のブレを抑えるフィットシステム/同社最高剛性のアウトソールにより距離を10km走った時、7W増加、時間にして14秒短縮できると豪語しているモデル/220g/¥50,600-
また、アウトソール形状とカスタマイズされたインソール(土踏まずの高さを変えられる)によって足の不快感や故障を防ぐ。
とはいっても膝の動く幅取れないと痛めそうだけど・・・ある意味GIANTのハイエンドとはアプローチが違いますね。
お次はベストセラーのS-Works7。スペック的には上記Aresと似たようなスペックですが、こちらの方が快適性は少し上がるような書き方してますね。見た目にも特にこだわって洗練されたデザインにしているようです。一応、アッパー部タンは一般的なビンディングシューズ同様で、靴下みたいにつながっているわけではなさそう。特殊素材により、一方向に少しのびるもの、後は伸縮しないので足の位置がズレない仕様。
カタログスペック224g/\40,700-/BOA S3 Snap アロイダイヤル 2個搭載/多数の色展開
しっかしこの会社は硬い!速い!軽い!のフレーズ大好きですよね。まあそれが真理なんでしょうが。
Sqiuk
あまり情報のないスペインの20年以上営業している企業。
SPD-SL及びMTBシューズを製造。「PROFIT RC」というモデルがロードレース専用モデルで3万円程度。高い剛性で軽い。詳細があまりにも不明すぎる。求ム人柱。
TIME
皆様ご承知の通りビンディングペダルで有名なTIMEですが、ビンディングシステムに関する権利・特許を売却する前はスノースポーツブランド「ロシニョール社」のグループでした。TIMEビンディングシューズはロシニョール社の技術を取り入れて製造開発したものです。※現在TIMEブランドはSRAM社が保有
現在ラインナップには、売却前にリリースした「OSMOS」シリーズの3種があります。代理店はポディウム。
ハイエンドのOSMOS15のみご紹介。
カタログスペックは240g/\45,100-/BOA IP1 ダイヤル2個搭載/フルカーボンソール/土踏まずをサポートするインソール
ビンディングシステムでメーカを統一させることで、足回りのデザイン/工学ともに統一感を出す場合は是非。
Vaude
MTBシューズ主体の1974年に設立したドイツ企業。環境にやさしくをモットーにしており、廃棄物の最小化、再利用を心掛けているそうです。SDGs最近はやりだもんね。
MTBシューズ/フラペのみの為割愛。デザインは良いです。1.5-3万円の範囲。
まとめ
さて、いかがだったでしょうか。シューズもヘルメットもそうですが、技術力が必要なわりには結構色々なメーカーがありますよね。
特にフルオーダー系は今回初めて知りました。皆様が一生を添い遂げるモデルに会えることを祈っています。
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