ロードバイク用ヘルメットメーカ一覧とオススメなモデル
さて、前回はヘルメットの安全性エビデンスについてにわか知識で語りました。
今回は、世界を見渡した時にどんなヘルメットメーカがあって、且つ某サイクル用品量販店で取扱いがある製品以外にも興味が出てくる中級者やマニアなもの・確実なものを探している上級者に向けての、「全ヘルメットメーカとオススメモデル」の記事です。
是非まだ見ぬ世界を開発してみてください。
多分認知外のもあるからそん時は指摘してね!ついでにどこを評価するかも前段で書いてます。そして勿論ながらレビューとカタログスペックありきです。こんな沢山試着無理なので・・。
- 1. ロードバイク用ヘルメット評価ポイント
- 2. 自転車用ヘルメットメーカリストとPick up product
- 2.1. Abus
- 2.2. Alpina
- 2.3. Assos
- 2.4. BBB
- 2.5. ★Bell
- 2.6. Bern
- 2.7. Bolle
- 2.8. ★Bontrager(Trak)
- 2.9. Briko
- 2.10. Cannondale
- 2.11. Closca
- 2.12. Coros
- 2.13. Cube
- 2.14. Dotout
- 2.15. dhb
- 2.16. Ecohelmet
- 2.17. ★Giro
- 2.18. Hedkayse
- 2.19. HJC
- 2.20. Kali
- 2.21. Kask
- 2.22. Ked
- 2.23. KPLUS
- 2.24. Lazer
- 2.25. LAS
- 2.26. LEM
- 2.27. Limar
- 2.28. Liv
- 2.29. Livall
- 2.30. Louis Garneau
- 2.31. Lumos
- 2.32. Mavic
- 2.33. MET
- 2.34. Now
- 2.35. Oakley
- 2.36. Overade
- 2.37. ★OGK Kabuto
- 2.38. ★POC
- 2.39. Rudy Project
- 2.40. Scott
- 2.41. SH+
- 2.42. Smith
- 2.43. ★Specialized
- 2.44. Suomy
- 2.45. ★Sweet Protection
- 2.46. Team Obsidian
- 2.47. Thousand
- 2.48. Trivio
- 2.49. Uvex
- 2.50. Vittoria
- 3. おわりに
ロードバイク用ヘルメット評価ポイント
・安全機構
これは前回の記事で大分長々語りましたが、どんな安全機構が備わっているのかはライダーが最も気にするべき点です。MIPSについても、メーカ事に色が異なるようなので、名前と簡単な説明を記載しておきます。後は適合規格ですね。
・フィッティング
これも安全機構と同様。後は紐の締め付け感とか、アジアフィット(AF)かどうか。
どうでもいいんですけど、AFとか書かれると頭隠して尻隠さず感ありますよね。
・金額
今回は2万円代中盤~ハイエンドくらいまで紹介していきます。全ラインナップを見た限り、上から2番目くらいがちょうどよさそうなモデルが多いです。
・デザイン
悪いが個人的な好みでのコメントするので、自分の好みを心に決めてほしい
・通気性
これも一種の安全性です。SG規格なんかでも、頭部に熱がこもりすぎないかどうかの記載はありますし。
すっごくいいけど、通気性透湿性が最悪なんかだと、日本のような気候では特に使う気にならないかと思います。※通気性と放熱性は必ずしも同一性ではない。
・用途
一番大事な事ですが、主に本記事での評価はロードバイク用かどうかで評価していきます。それ以外は簡単な説明だけ実施。
自転車用ヘルメットメーカリストとPick up product
Abus
ロードバイクの盗難防止用鍵といったらドイツメーカのAbus。
そんな彼らもヘルメットを製造しています。
オススメは「AIR BREAKER」、モビスターと共同開発した超軽量ヘルメットで、速度によって換気寄りになるかエアロ寄りになるかが変わるそう。金額は\32,780円。
安全機構には「ACTIVE LIFE」(一体構造強化構造・なんで構造が二回も出てくるのさ)、フィッティングにはZOOM ACEシステムを採用。これによって、左右の大きな樹脂製サポートが後頭部まで支えて安心・安全だそう。ダイアテックのページに、ポニテも対応できるよて書いてあるのが何かかわいい。JCF公認モデル。色展開が豊富。割と海外で良評判。
Alpina
Alpinaヘルメット 国内代理店ページ(UVEX SPORTS JAPAN)
こちらもドイツメーカで、1980年創業。ウィンタースポーツのアイウェアやヘルメットを作っています。割とヘルメットメーカはスキー系からの派生が多い。
ロードバイク用ヘルメットはエントリーモデルまでしかないので紹介なし。
Assos
そう、あのサイクルウェアメーカの「ASSOS」。みんな大好き高機能・高金額ウェアの大御所。
ただ、現状アソスブランドとして展開しているヘルメットはなく、後述する「SMITH」とのコラボモデル。
個人的には「IGNITE MIPS MATTE MIKE GIANT」というエアロヘルメットが凄くかっこいい。
BBB
BBBヘルメット 国内代理店ページ(RITE WAY PRODUCTS/GT出資の日本法人)
90年代に引退したプロ選手2人によって作られたブランド。オランダ。ヘルメットに限らず、色々なパーツを作ってます。
ヘルメットメーカとしての特徴はミドルグレード(1.5万円)からMIPS搭載モデルがあったり、エントリーでもデザインがよく、バイザーついたり虫よけメッシュついてたり心使いがいいメーカです。
おすすめは、イカロス V2・・・なんですが何故かこれ代理店ページにあるけど、メーカのヘルメット一覧ページにないんですよね。リンク切れなのかな?
このモデルはプロチームのグルパマ・FDJが採用。エアロカバーもつけれる、がつけるとJCF非対応になるそう。仕組みとしては、兎に角シェルが優秀みたいな感じです。金額は\24,000-
★Bell
1954年創業。自転車ならずモーターサイクルシーンでのヘルメットを製造。ロードバイク用ヘルメットとしては業界先駆者で、初めての安全規格やポリスチレンライナーといったものを開発したヘルメット界の最右翼アメリカメーカ。
そんなベルのおすすめヘルメットは「ZEPHYR/ Z20」
JCF公認/M 275g/MIPS搭載/\32,000-
MIPSとフィッティング機構を連動させることでより軽く、高フィッティングを導き出している。シェルも2層。ベルのヘルメットは全体的に重くなりがちではあるものの、その分安全性は折り紙付きだそうで。デザインが比較的落ち着いているのも、余計なものが付いていると安全性を損なうから。汗の処理についても考えられた内部パッド構造。
画像はSQUIDとのコラボZ20。かぶり心地は最高なようなので、他メーカのフラグシップより多少金額は落ちますし、2つ目のヘルメットとしては最高かもしれません。
Bern
自転車の通勤用だったりストリート系のヘルメットメーカ。詳細省略。
Bolle
Bell ヘルメット 国内代理店サイト(現状不明)
1936年フランス創業の大本はサングラスメーカ。2015年から自転車用ヘルメット製造。ただ、オリカグリーンエッジ等プロチームにも供給している。
問題は日本国内での代理店がフタバ商店のようだが、サイトにヘルメットラインナップがない為金額がわからない。
フラグシップモデルは「FURO MIPS」
海外レビューを参照すると、フィット感良、MIPS搭載、エアロヘルメットでも日常使いできるくらいには換気よし、£179=\24,000-/M 340gで少し重い、パネルを付けてエアロヘルメットに換装/発砲スチロールが完全にライナーで囲われており、日常で破損しない。
まあ悪くはないのではないでしょうか。しかし代理店も不明となるとフィッティングを試せないので、その点オススメしませんが・・・。気になった方はフタバに訪ねてみてください。
★Bontrager(Trak)
説明不要なフレームメーカTrakのBontragerブランド。中でもロードバイク用ハイグレードヘルメットは、忖度なのか事実なのかが少し判断つきませんが軒並みどのサイトでも高評価。
目新しいのが、前記事でも記述した「WAVE CEL」と呼ばれる独自の対衝撃用安全システム。多孔性の構造(薄いゴムシェルみたいなみため)で、その構造が曲がる・つぶれる・滑る事で頭部を保護する。
Wave Celは最上位モデルの「XXX」と3番目のモデル「Specter」に搭載。二番手モデルはMIPS搭載の「Velocis」。個人的にオススメしたいのは、XXXとVelocisです。
XXXですが、バージニア工科大学の安全性試験最上位評価/BOA搭載、AF、良フィッティング/汗を目に入りにくくする・かつ装着感を幸せにする37.5パッド/JCF公認/\31,500-/348g
重量はネックかもしれませんが、まあ安全を盾にされると何とも言えない。37.5パッドは37.5℃を維持する機能をもったパッドで、良評判。
インプレ記事見ている分には、安全を買いたいならこいつを買えといった具合。とはいっても他メーカが追随していないので、なんともわからないんですよねえ。形状はかわいいけども。
そして次にオススメしたいのが「Velocis」。こちらはわかりやすくMIPS対応のセミエアロヘルメット。
最高の換気性能/MIPS搭載/275g/\24,000-/空力良好/JCF公認/インナーパッドが優秀/AF
こちらもパッドに37.5のやつを使用。他社に負けていた空力もブラッシュアップでよくなった。換気も高速度域で満足のいくもの。。。
ではあるが低速下では微妙で、放熱性がよくないかも。ストラップが異様に長い。といった部分はバットポイントですが、金額を考えるといいよね、って評判でした。
Briko
あんまりのもインプレのない不思議なメーカ。現在メーカ元サイトも改装中につき不明。ただ、この画像のヘルメットがものすごくかっこいい。オススメモデルとしてはこの「GASS2.0」エアロヘルメットではなく、VENTU2.0の方になるとは思うのだが、GASSはずっと磨いてたくなる見た目の形状していてフェチニズムを刺激されますね。
こちらがVENTU(ヴェントス)2.0。 JCF公認/M 250g/スキーヘルメットで培った安全システム /\22,000-
現況、正体不明ですが今後に期待したい。スキーヘルメットメーカ製のものなので、多分安全でしょうし。
Cannondale
フレームメーカとしてアメリカで凄く有名なキャノンデール。何故か一昔前は色々なモデルを展開いたようだが今はない。というよりは、エントリーの1モデルのみにつき紹介省略。
Closca
おしゃれなものを色々作ってる北欧?メーカ。自分のサイトに企業情報くらいわかりやすく書いてほしい。
ヘルメットは折り畳み式につき、趣旨外省略・・・としたいのだが面白い形状でおしゃれなので画像だけ貼っておきます。
Coros
イマイチ背景がわかりにくいんだけど、元は中国のオーディオ関係メーカGenHigh社?がアメリカで起こした会社のよう。
カロス自体はスマートウォッチ等で欧米で人気を博しているみたいで、その中でクラウドファンディングで完成したのが「OMNI 骨伝導オーディオヘルメット」
LEDライトや走行ログも取れる、電子デバイスとしてのヘルメットですね(勿論安全性もあるんだろうけど・・・)
骨伝導の音量やマイク等ツーリングヘルメットとしては大分評価よさそうです。
ゆるぽた用だね。若干趣旨外につき詳細省略。
Cube
ドイツのバイクフレームも製造している1993年創業メーカ。国内代理店不明。
インプレもほぼなく、例によって詳細は不明だが「HELON SLT」がフラグシップモデル。
\28,000-/265g/MIPS/エアロ
メーカ説明では長距離での高速走行を最大限に、フィットシステムも気をつかっており、換気性能も良いとまあ大抵のメーカの記述通り。
こちらも代理店不明につき、装着感を試せない点でオススメはしません。 後SLTのロゴださくないか・・
Dotout
Dotout ヘルメット 国内代理店サイト(カワシマサプライ)
イタリアのウェアメーカ。最近よく見るので広告頑張ってるんだろうなと思います。ウェア系は割とおしゃれで、金額もそこそこ。ヘルメットについても同様で、デザインは悪くないです。
おすすめはCUPE PRO(クーペプロ)。コンパクトなエアロヘルメットでNASAの前進であるNACAにより開発されたエアインテーク形状で、入り口で空気を加速させ通気性を確保。
外装とインナーライナーを使い分けて防御力を上げているとのこと。別売りでバイザーをつけれます。
\18,800-/M 241g/JCF公認
dhb
英国Wiggle社といったらみんなが知ってる海外通販サイト。dhbブランドは、彼ら独自のサイクルアイテムに着けられた名前。ホイールやアパレルは安くてそこそこの性能で人気を博しております。ヘルメットについては、どうも2モデル程しか現行用意されておらず、今回の趣旨外の為省略
Ecohelmet
使い捨てのようなヘルメットを開発しているブルックリンの会社。見た目は面白いので、何かしらイベントする時にヘルメット持ってない人に渡すにはいいのかもしれないね。
趣旨外につき詳細省略。
★Giro
ロードバイクの洋物ヘルメットと言ったらアメリカのジロ。こちらもウィンタースポーツのヘルメットも作っており、プロロードレースでの採用実績等、実力は折り紙付き。
その中でも、全ハイエンドヘルメットの世界標準機「Synthe(シンセ)」は長年フラグシップモデルだっただけあり、最高のデザイン・高換気性能・MIPS搭載・ツーピースシェルでの耐衝撃性向上等と間違いのない製品です。
海外レビューサイトではシンセかシンセ以外か、といったような評価を取っているサイトが複数見受けられた所を見ると、そんだけ完成されていて幅広く愛用されている証拠ですね。
アジアンフィット・JCF認定モデルもあり、AFモデル250gと日本人にも優しい。\32,780-
シンセはともかくカラーリングが多いので、気に入るデザインも見つかりやすいと思います。
ただ少し前までフラグシップモデルだったシンセも、現在は「AETHER SPHERICAL(イーサー)」に次いで二番手。
シンセに比べて、大幅にシェルをコンパクト化。クーリング効果も向上し、-1.1℃以上涼しくなっているそうですよ。安全機構は、MIPS SPHERICALと呼ばれるシェルを二つに分割し衝撃を吸収するとのこと。これは、ライダーの頭と直接あたるところではない場所にMIPSパネルを配置していないような事が書いてありました。クーリング効果も、それにより内部で通風性をよくできるとのこと。
AFあり、JCF認定、\43,780-、270g(AF,M)
アジアンフィットを作成するにあたり、安全基準機構における形状そのものの見直しも含め行っているそうです。フィッティングも独自のダイアルシステムで上下左右に調整可能。
機能面では最高の一品ではないでしょうか。
Hedkayse
折りたたみ式ヘルメットを製造しているイギリスメーカ。意外と高いけど丈夫らしい。趣旨外につき省略。
HJC
HJC ヘルメット 国内代理店サイト(不明)
またもや代理店不明シリーズ。僕の調査力が足りないのか隠れるのがうまいのか。ワイズロードとかでも取り扱いあったみたいなんですけどねえ。
1971年から二輪車ヘルメットを製造している韓国のメーカ。
オススメはIbex 2.0
\25,000-くらい?/オートレースで活かした独自の風洞実験で空力(競合比較7%よいらしい)及び換気性能が良い/セルフフィッティング機構(ばねの力で勝手に調整してくれるそう、最初は5段階のフィッティング構造を止める場所がある)/200g
まあオートレースメーカだから間違ったものじゃないとは思うのですが、代理店失踪シリーズにつき非推奨。
Kali
MTBやモーターサイクルのヘルメットを製造しているアメリカメーカ。エントリー寄りのモデルにつき、紹介省略・・・、なんだがなんか挑戦的な形状してるヘルメットを販売している。
各社、余計なギザギザはこれまた余計なダメージを追加するだけだからやめようねって言ってる中ではチャレンジングなスタイル。気になる方はメーカサイトよりどうぞ。
Kask
KASKといったらプロトーネ、Team SKYとの契約で一気に人気になったブランド。2004年に創業したイタリアブランドで、ウィンタースポーツや乗馬用ヘルメットなんかも製造しています。
プロトーネは前述の通り、とても有名なモデルで度々GIRO シンセとの比較になります。プロトーネは革製のチンストラップで柔らかく最良の装着感。ただし、メンテナンスが面倒になる人もいる様子。後あまり通風性がよろしくないようで・・・。
空力としては良い、MIPS非対応とちょっとニッチなヘルメットで、フィッティングはアジア人でも問題ないそうです。更に非常に軽量。
安全性についてはそれほど言及しているサイトが無かったのでちょっと一昔前のモデル感ありますね。ただし100%イタリア製とのことなので、所有欲は満たされそう。
JCF公認/\28,000-/M 220g
Ked
1985年創業のドイツメーカ。乗馬ヘルメットやMTBヘルメットを結構製造しているよう。
ロードバイク用は3モデル(内1つはエアロモデル)エントリーモデル気味で、LEDライトとかついてるのが売りみたいなので今回の趣旨対象外で省略。
KPLUS
KPLUS ヘルメット 国内代理店サイト(チャンピオンシステム)
みんな大好き尾根幹矢野口クロスコーヒーに置いてありますよね。なななチャンネルの人がかぶってて話題になってました。
台湾発のヘルメットメーカで、かなりHPが丁寧につくってあるのは好印象。
オススメは「SUREVO」画像は限定カラー(青もある)、超かっこいい!グラデーションの使い方がいいですね・・・。
\24,000-/AF/JCF公認/M 305g/マグネットバックル/3種類のパッド/空力と通風性良好
MIPS等の特殊な安全機構ついてないのに305gがマイナス点なような気もしますがおしゃれなヘルメットが増えるのはいいことですね。
Lazer
Lazer ヘルメット 国内代理店サイト(shimanoが代理店)
1919年から続くまさに100年企業。ベルギー発のずっとサイクルメットを開発し続けてきたヘルメットメーカ。
オススメはフラグシップのZ1・・・なんですが海外のはMIPS付きなものの日本モデルにはついているような気配はなく、一つしたのセンチュリーというモデルではAFがあるのに対してこいつはない。
特筆事項は、フィッティングダイヤルが頭頂部にあるダイヤルでの操作。また、拡張性が高くLEDライト/額で心拍管理できるセンサー/エアロシェルを別売りで購入・付加できます。
後はSサイズで190gという驚異的な軽さでしょうか。金額もハイエンドにしては\22,000-とお手頃。
こめかみまで覆うシェルで安全性を向上している為少しキノコるかも。
また、インナーシェルに芯のようなものを入れているようで、こちらも安全性向上に一役かっているそう。空力・通風性は良し(過去一番の通風性のよさ)。
付属のエアロシェル、雨除けにいいみたいなレビューあって笑いました。柔らかいプラスチック製だそうです。
ヘルメット製造100年の粋を集めたモデル、是非堪能してみてはいかがでしょうか。個人的にはMIPS搭載モデルに期待です。
LAS
1974年イタリア創業。アウトドア全般でヘルメットを供給しているメーカ。オススメは同社のフラグシップ「VIRTUS CARBON」
METのトレンタ3kカーボン同様、シェルにカーボンを使用している。中の虫よけ機能つきパッドが何かかわいいデザイン。
また、アジアンフィットでセミエアロの為空力・通風性も良し。カーボンで帽体作るとき、強度計算とかどうしてるんでしょうね。サイズ二展開なのがネックか。
\34,000-/JCF公認/S 255g
LEM
LEM ヘルメット 国内代理店サイト(不明)
1972年創業アメリカのモータサイクル系をメインで製造しているヘルメットメーカ。
オススメは「Motiv AirBike Helmet」
外装+薄くて丈夫なフルカーボンシェル+EPSで強度を上げている/CE EN 1078/M 220g/通風性・廃熱性良好/約 \22,500/空力は推していない、通風性はよいとのこと。
Limar
1986年創業イタリアの、ロードレースワールドツアーへ機材提供しているメーカ。代理店サイトはモデル欠落しています。。
オススメはフラグシップ「AIR PRO+ MIPS」。MET/LAS同様にカーボンシェル、MIPSを改良しMIPS AIという軽量で通気性のよい独自の機構を盛り込んでいる。(パッドとライナーを接着してる)
風洞実験や流体力学での実験を繰り返して最適化。微妙なくぼみがパッドとヘルメットの間にあって、そこから通風するそう。
約\36,000-/M 250g
Liv
台湾でコスパのいいフレームメーカ、GIANTの女性用ブランド。Livはヘルメットも女性向けです。(とは言っても男も問題ないはず)
オススメモデルは機能的にはフラグシップモデルの「LIV REV PRO MIPS」だが、デザイン的には一つしたのモデル「REV LIV ASIA MIPS」をオススメしたい。
「PRO MIPS」は名前の通りMIPS搭載で、少し変わったイカツイデザインは空力解析を限界まで煮詰めた成果。スマートな見た目で、アジアンフィットな為刺さる人には刺さりそう。
空力がいいモデルなので、付属的に換気性もよく、おそらく入手性もいいのは〇
\26,000-/JCF公認/M 270g/5段階の上下左右フィッティング
Livall
中国のぴかぴか光るヘルメットメーカ。趣旨外につき詳細略。
Louis Garneau
ママチャリとかで有名な「ルイガノ」。MAVIC同様破産だか会社再生法だかで話題になってましたね。
ヘルメットも作っております。趣旨外につき詳細略。
Lumos
ぴかぴかやたら光る通勤用ヘルメット製造メーカ。趣旨外につき詳細略。
Mavic
黄色スポークで有名なホイールメーカ。実はヘルメットも作っております・・・が、何故か日本未展開品ばっかりなので紹介略。JCFの認証が下りないのか、破産した後のゴタゴタで後回しになっているのか。破産後買収されると人事異動とか凄いですからねえ。続報あり次第更新します。海外でよくレビューされてるのはフラグシップの「Comet Ultimate MIPS」とだけ。
MET
1987年に創業したイタリアブランド。こちらもワイズロードでよく見ますよね。
30年の間、サイクルヘルメットだけを作り続けたメーカは安心感ありますよね。
オススメはMET TRENTA MIPSですが、30周年を記念して作られた「Trenta 3K carbon」も面白い趣旨で作られています。記事が長くなりそうなので割愛しますが、是非調べてみてください。
さて、Trenta MIPSですが \25,400-/M 250g/MIPS
空力、換気性能はかなり良く、MIPS搭載モデルにしては軽量。
比較的横幅もあって、アジア人にも合う、キノコりにくいという意見も。
フラグシップモデルにしては、今年の価格改定でかなり身近な存在になったTrenta。試してみてはいかがでしょうか。
Now
Bell ヘルメット 国内代理店サイト(不明)
2014年カルフォニアで創業されたサイクリング等の安全装置を開発しているメーカ。国内代理店不明。フラグシップモデルは「FURI」
特筆すべきは特殊すぎる形状。何かの顔みたいだよね。
218ドル/CE EN1078/M 245g/風洞実験で最適化された空力/換気性も良好/ストラップがずれるのでネック。まあ代理店不明につきオススメはしません。
Oakley
後述するRUDYと同様、超有名サングラスメーカ。補聴器もですが、人間の首から上は大体セットで開発するメーカ多いですよね。
オススメは「ARO5 or ARO3 」
アイウェアメーカだけあって、サングラスドッグは勿論のことながらMIPS搭載でBOAによるフィッティング、換気性能も良とのこと。ただしとても小さいので注意が必要。
ARO5はどちらかというとエアロモデル気味とのことですが、海外サイトの引き合いに出されるのは大体ARO5なのでおすすめに入選。
プロレーサーのカヴェンディッシュも使ってます。
ARO5 \24,000-/CE EN1078/MIPS/298g
Overade
フランスの折り畳み式ヘルメットメーカ。趣旨外につき詳細略。海外は折り畳み式割とありますね。法令の差なんでしょうか。
★OGK Kabuto
説明不要の日本メーカ。誰もが最初にワイズロードに行き、OGKをすすめられ、ヘルメット童貞を散らしてきたことと思う。その作りはMIPS等最新技術を取り入れていないものの質実剛健で、アジアンフィットなんてものを凌駕した、日本企業が日本人に贈るヘルメットフィッティング。
敢えてオススメするのであれば初心者であればVITT。それ以外はNIPPOにも提供していた「IZANAGI」
JCF公認/S・M 225g /\33,000-/カラー多数
ほめるところはいくらでもある。
日本の夏に対応する、空冷を最善まで考え抜かれた構造。上下左右へのフィッティング、日本人好みの軽量仕様、パッドもウィンター用や虫よけ用やサングラスグリップラバーだの、細かい心使いは正におもてなしの心の集大成。
しかしながら、何故海外の並みいる競合がMIPS含む安全性性能に研鑽を重ねている中、OGKではロードヘルメットの安全機構が強化されていないのかが疑問。勿論、裏を返せば元より質実剛健なのかもしれないし、メーカが安全対策した!と騒げばいいものではないが、1ユーザとしてはどうなのだろうか、といった思いがある。
OGKはバイク用のヘルメットでMIPS対応のものを製造販売した実績があるので、その性能は認めている所だとは思うのだが・・・。IZANAGI MIPS(が出るなら)に期待したい。
★POC
海外のレビューサイトで、老舗メーカと1位を争うポテンシャルを持った2005年スウェーデン創業のウィンタースポーツ&サイクルヘルメットメーカ。
今回、色々な海外レビューサイトみていましたが Bell Z20とGiro イーサーとPOC「VENTRAL SPIN」が好評。日本で有名なのは「Octal」でしょうか。何故かメーカ元サイトでOCTAL X SPINになってシクロクロス用にカテゴライズされてるけど・・・。
POCは独自の衝撃吸収システム(SPIN)を搭載。ヘアーパッドが衝撃を吸収する形になっている。
Ventral spinはこの真っ白なモデルがかなり特徴的。金額は\41,800- JCF公認。
ヘルメット内の換気を重要視しつつも、空力は最適解を得られるような構造になっており、エアロヘルメットよりにも関わらず重量250g(ヨーロッパモデル・米国CPSCモデルはもう少し重いので注意)で熱がこもらない、シビアな環境でのライドが多いローディーにオススメのモデル。
OCTALもオススメのモデルです(前述の通り、もしかしたら在庫切れ次第新モデルになり、カテゴライズ変更の可能性もあり。フルマークスサイトではまだOCTAL)
195gと軽量、\28,600-とまだ手が出るレベル。JCF公認。高換気・SPIN非搭載。女性ウケがよろしいようで。ただしめっちゃキノコるので気にする人はどうかなって感じです。
Rudy Project
さて、そんなRudyですが、ちょっと前までバーレン・マクラーレンへ同社の「Spectrum」を供給していました。レビューもこっちばっかりですが、金額的にフラグシップモデルは「RACE MASTER MIPS(\47,000-)」。ただこのヘルメットが現行フラグシップならプロチームへの供給はこちらが優先でしょうし、ちょっとレビューも3年以上前の古いものしかなく、そのあたりが謎なんですよね。(メーカ側と代理店のやる気がかなり怪しいと思ってます。)
「Spectrum」は他メーカ同様、ロードレースで通常使用できるエアロヘルメット。可愛い丸っこい外観に、優れた通気性を持ち、頭のサイズが大きくても着用できるという日本人にベストフィットしそうなスペック。ただ、低速下では少し熱がこもるといった意見もあるのでヒルクラには向いているのか疑問も。MIPS等最新の防御機構はついていないものの、シェルがかなり肉厚のようです。BRIKO同様に、丸くて撫でまわし続けたいフォルムなので個人的には欲しい一品。
\31,000-/安全規格 CE EN(JCF未収得?)/M 260g/後頭部アジャスターが優秀で良フィッテイング
Scott
こちらもTrak/Specialazed同様に超有名フレームメーカ。ヘルメットも作っておりますが、、、MAVIC同様に何故か日本表示と海外表示で表示されるヘルメットタイプに違いがあり、レビューのいい「Cadence Plus」がない為、詳細省略。こちらも後日調査して追記します。
SH+
SH+ ヘルメット 国内代理店サイト(GEO RIDE JAPAN)
イタリアのヘルメット製造メーカ。特筆すべきはカラーの多さ。フラグシップモデルの「SHALIMAR PRO」で実に21種類。ジロのシンセもコラボモデル等含めるとかなりの数になるはずですが、おそらく群を抜いて多いはず。大体スマブラの3・4Pカラー気味だし・・・。
「SHALIMAR PRO」は、エアロヘルメットで、大体はちょっと性能のいい並ヘルメットの印象ですが、中のパッドが最近の海外メーカにしては珍しくガッツリ敷かれています。熱がこもらないように、大量の穴も開いています。
\19,800-/JCF公認(一部カラー対象外)/240g/防虫ネット仕様
Smith
1965年、アメリカで誕生したウィンタースポーツのゴーグルに端を発したメーカ。
2013年よりサイクルヘルメットを参入。
同社製ヘルメットの一番の注目点は、安全機構にMIPS+「コロイドシステム」を搭載している点。これは、ハニカム構造のポリマーシートみたいのを配置する事で、通気性と、48%ダメージを軽減する機構。
オススメはフラグシップモデルの「Trace」と二番手の「NET WORK」
「NET WORK」については、コロイドシステムが一部だけになっている点と、通風性・防御性の違い、代わりにバイザーがつけれるモデル。また、カラー展開もTraceより多く、SMITHのヘルメットを試すのであれば金額を考慮しても最良かもしれない。 \25,000-/MIPS/JCF公認/AF/コロイド一部採用/M 300g
さて、肝心のフラグシップモデル「Trace」だが、元々あまり評判のよくない通風性の大幅改善・コロイドシステム全面搭載・MIPS搭載でかなり安全面でいいモデル。ただ、レビューを見てると熱がこもるのは他社に比べて気になる点だそうです。
個人的には欲しい1品。
\38,500-/JCF公認/M 280g/MIPS/AF
★Specialized
こちらもTREK同様最高峰のフレームやロードバイクパーツ製造メーカ。同社はフレーム製造では常に最先端技術を盛り込んでいるものの、ヘルメットについてはMIPS搭載を避けていました。それが2019年モデルより搭載。VENGよろしくS-WORKSの名前が付いた最上位モデル「EVADE Ⅱ」や「PREVAIL」はフレーム同様、研鑽に研鑽を重ねた最高のヘルメットのことでしょう。中でも、「EVADE Ⅱ」はMIPS SLと呼ばれる、MIPSを一歩進化させた安全機構を盛り込んでおり、これはMIPS機構とパッドを融合させたもの。
また、どちらのモデルも「ANGi クラッシュセンサー」が搭載されており、スマホと連動すると衝撃が加わった際にアプリ経由で大切な人に連絡が行ったり、あらかじめ決めておいた時間に帰宅しない場合にも連絡がいくようになっているそうです。(ガーミンで十分という声もあり)
さて、「EVADE Ⅱ」ですが \31,900-/40km/h走行時に他社と比べて50秒短縮する空力/通気性の最適化/マグネット式バックル/M 285g/MIPS SL/ANGi搭載/全体的な防御力up/汗を的確に処理するパッド/AFあり
ナスみたいな見た目だよなぁ・・・。
次のおすすめは「PREVAIL」。スペシャヘルメットの大定番で、マイナーチェンジを繰り返しているそうです。以前のモデルに比べて、キノコりにくいそうで。
\30,800-/MIPS/ANGi搭載/203g/汗を的確に処理するパッド/40km/h走行時に他社製と比べて6秒短縮/通気性抜群/5段階の高さ調整フィッティング/AFあり
こちらは金額やフィッティング考えると是非2つ目にいいかもしれませんね。軽いし。
Suomy
オススメは同社フラグシップの「GLIDER」
空力に優れたエアロヘルメット。特筆すべきは、スマートストラップという技術で、衝撃を受けた際に耳横のY字部分が適切に動くよう。ストラップ側で特許技術が目新しい。
\28,000-/頭部とヘルメットの接触点を少なくする独自システムで、エアロダイナミクスと換気性能を向上/M 230/虫よけインナーパッド付
しかし接触点少なくすると今度上側が安定しなさそうだけど、ストラップ動かしたいからそうしてるのかな?不思議。
★Sweet Protection
Sweet Protection ヘルメット 国内代理店サイト
創業1988年、ノルウェーで誕生した北欧ヘルメットメーカ。ロードバイク用ヘルメットは2017年から販売開始。歴史としては浅いが、ウィンタースポーツで培った技術を使用してMIPSモデル等販売している。
オススメはフラグシップモデル「Falconer Ⅱ MIPS helmet」。
個人的にはデザインが全ヘルメットの中で1・2位を争うカッコよさ。個人的に今一番欲しい。
通気性抜群、MIPS搭載。
東京Wheelsで試着可。\38,500- ※北欧モデルと米国モデルがあるので注意。
下記画像は北欧モデル。重量は285g、規格はCE EN 1078。フィッティングはヨーロピアンとアジアンフィットの中間のようで、AFじゃないと入らない(隠語ではない)というローディーにもおすすめの一品。
Team Obsidian
アメリカの家族経営の会社。輪講バッグとかスマホホルダーとか製造している。
エントリーモデルのみにつき省略。
Thousand
アメリカの通勤用ヘルメットメーカ。丸くてかわいい。趣旨外につき省略。
Trivio
2007円創業オランダの自転車アクセサリメーカ。ヘルメットも取り扱いあり(1モデルのみ)オランダ版GORIXみたいなもん。対象外につき紹介省略。
Uvex
1926年ドイツ創業の巨大グループUVEXはウィンタースポーツ・乗馬・サイクル分野でゴーグルやヘルメットを製造しているメーカ。安全具系統が多いみたい。
そんな実績ある会社が作ってるロードバイク用ヘルメット、フラグシップモデル「Race 9」をオススメします。サイクリングヘルメットとしては全然聞かないけど、レビューは悪く無さげ。特筆すべきはぺらっぺらのインナーパッド。どうも調整機構が優秀(上下左右調整可)で、ケージ構造が分割しているからなのかパッドで密着させなくても良フィッティングを導き出せるとのこと。
\26,000-/M 285g/JCF公認/通風性は低速でも万全の様子/前後でパートを分けることで、防御性を向上しているとのこと。国内ではキナンが使用。
Vittoria
タイヤで有名なヴィットリア。実はヘルメットも製造しています。ただ、エントリーのみなので紹介省略。
おわりに
かなり長い記事になってしまいました、見にくいと思う方いたらごめんなさい。
ちなみに執筆時間はもうほんとバカみたいにかかりました。泣きたい。後日本の代理店クソすぎる。もっとやる気出せ。
さて、総括するとハイエンドは各社の技術の粋の自慢大会、一つ下のモデルくらいが僕らにはよさげなラインナップです。後大体の企業がMIPS対応してきている以上、おそらく信頼性についても問題がないのではないか、と思います。後代理店がある、フィッティングをきちんと試せる(合わないと痛いし危ない)、お値段と用途と相談で決めてください。
ビビっとくるロードバイク用ヘルメットは見つかりましたか?運命の出会いの橋渡しをできたなら苦労も報われます。
以上
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